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夏も逝く

3ヶ月に一度の眼の緑内障の診察に行った。直接の担当医は、私には孫のような世代にあたる女医さん。この人が転院するという。体のことゆえ、引き続いて同じ人に診てほしい気持ちはあったが、私にとっては今よりさらに通うのに遠くなるという事情もあって、この機会に住まいの近くの別の病院に替ることにした。

10ヶ月くらい前に初めて診てもらって以来、今回も含めて4回ぐらい見てもらった。個人的な会話を交わしたこともなく、特に親しいわけではない。 ただ、遠くから通院するのを気の毒がって、普通は別に順番を取って看護師がおこなう各種検査を、自ら直接に検査して診察するという特別扱いはしてくれた。

最終的な診断は別のベテラン医師がやり、この女医さんはいわばそのための前座的な診察をやるという立場だったが。転院して、今度は地位が上がるのだろうか。

以上は8月末ころの出来事だったが、下書きのままでおいている間に、今度は、仕事で係っている会社で、紅一点の女性店長が辞めると言う。別の別れが出てきた。

月一回の会議で顔を合わせる程度で、直接には口を利いたことが無い間柄だが、紅一点でがんばっていることと、その店の有る地域が私の青春の思い出が詰まった地域であることから、少し特別の思いを持って見ていた存在だった。

辞めて介護の仕事を目指すと言う。介護の仕事なら生涯続けられる仕事、それに比べて今の仕事はせいぜい30台半ばまでの仕事で、経営自体が縮小傾向にあるため組織のなかでの昇進も望めないという状況。だから転職もわかる。他の店長達だって将来の展望を失っているというのが実情なのだ。

だが、やはりさびしい。

残暑はあるが、空の雲はすでに秋の姿。朝夕は涼しい。夏は確実に終っていく。人の世も移ろう。

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